20160207血液検査

健康診断や病気の予防、早期発見で今主流となっている人間ドックは
ご存知の方も多いですよね?
定期的に受けておられる方もいらっしゃるかと思います。

今回は、こんな形でも自分の健康状態を視ることができますよ、
というお話です♪

これまでも提携クリニックである田町アイシークリニックさんのことや
身体の中の兵隊である白血球を利用したリンパ球療法について
はこのブログでも紹介してきました。

田町アイシークリニック血液検査体験レポート

免疫リンパ球療法とは?

今日は私たちの血の色のもとになっている「赤血球」について
書いてみます。

…………………………………………………………………

私たちの身体を流れる血液。
これを成分で分けてみると

〇 水分が主である「血漿」
〇 赤い色のもとになっている「赤血球」
〇 身体を守る兵隊である「白血球」
〇 出血したときに破れた血管を糊(のり)のように固める「血小板」

に分かれます。

血液成分表
 

この中の「赤血球」
大きさは直径が7~8μm(マイクロメートル)、厚さが2μm強、

ちっちゃ!!

血液検査で顕微鏡をのぞかせてもらったときも、
針先でチョコっとつついた「点」くらいの量の血液なのに
プレパラートの上で広げられて覗いてみるとたくさんの量の赤血球があったんですよね。

そんな小さい細胞なのに、
血液の中で、約45%を占めています。
からだの細胞がぜんぶで60兆個、
細胞の数だけでいくと
この赤血球の数が20兆個、
なんとからだの細胞の約1/3の数が赤血球…

のこり約55%が血漿といってその成分のほとんどが水分なので
赤血球がからだにとってどれくらい重要かがわかりますよね♪

赤血球の正常な形は、

穴の空いてないドーナツのような形をしていて
酸素を体中の細胞に運んでくれています。

赤血球 イラスト

   ↑   ↑   ↑
  赤血球のイラスト

 

また、身体中のすみずみまで酸素を送り届けたあとは
代わりに二酸化炭素を受け取ってまた心臓へ返ってきて
肺に送られ、新しい酸素を受け取って…と、グルグル体の中を巡っています。

この赤血球、寿命はどれくらいかわかりますか?

………

………

………

はい。
答えです。

正常なものはだいたい約120日です。

骨のなかの骨髄と言われるところで造られて
120日グルグル身体を巡って
古くなったら肝臓や脾臓で壊されて
新しいものと入れ替わります。

余談ですけど、

食べ物や生活習慣を変えても変化が起きるのに時間がかかるのは
この、赤血球がだいたい入れ替わるのにそれくらいかかるからとも言えます。

なので、食べ方、サプリメント、生活習慣など内面から身体の変化を感じたいときは、

最低でも3~4カ月はじっくりと腰を据えて取り組んでほしいと思います。

話を戻します。

この赤血球。

ふつうの病院では血液検査をすると、
赤血球の数や大きさ、体積、色素などを調べてくれています。
病院で血液検査を受けたときにもらう検査結果で
RBCというところ。
これが赤血球の数を表す項目、
Hb、MCV、MCH、MCHCあたりは赤血球についての項目です。

「質」の部分は数値だけより、目で見てもちゃんとわかるんです。

その「質」は顕微鏡で視ることができます。

血液画像
 

正常であれば、まあるい楕円形で、厚みもしっかりあるんですけど
寝不足だったり、
疲れがたまっていたり、
ストレスを抱えていたり、
栄養状態が偏っていたり、

で質に変化が出てきます。

大きさ
厚み

色素の濃度
膜の厚み
つながり具合
重なり具合
 
など。

健康な人の赤血球は、きれいな丸い形をしていて、それぞれバラバラでいます。
柔らかくて弾力もあるので、自由に動けて、
細~い毛細血管もかたちを変えて自在に通りぬけ、
身体のスミズミまで酸素を送ってくれる、というわけです。

ところが、状態が良くないと
120日寿命があるところが90日くらいでだめになったり
形が悪くて性能が落ちていたり、
バラバラになれずにそれぞれがくっついて離れられないため
身体のスミズミまで酸素を送ることができなかったり、

と酸素の運搬役としていい仕事をしてくれないってことになります。

血管イラスト
 

これが一日だけとかなら身体の組織たちも持ちこたえてくれるんでしょうけれど
その状態が何日も何週間も何カ月も何年も…

って状態だと、本来酸素を受け取るはずの細胞や組織たちが
酸素不足、栄養不足の状態が続き
本来持っている仕事ができなくなってしまいますよね。

ちなみに良くない例はこんなん

血液画像
 

さらにこんな状態の血液も

血液画像
 

からだは約60兆個の細胞が集まってできています。

肺で酸素を含んだ赤血球が、心臓のポンプの力で、
いきおいよく体中に送り出されます。

このいきおいのままでは各組織に酸素は取り込めないので、
どんどん細分化された血管によって、細く穏やかな流れの中に入って
ゆっくりした流れの中で各組織や細胞で酸素と二酸化炭素の交換が行われます。

想像してみてください。

健康な、まあるい赤い円盤が、自由に細い血管を通り、
それぞれが自分たちの仕事として酸素と二酸化炭素を交換しているところを…。

新しい酸素を受け渡された細胞や組織たちが
生き生きと代謝をして気持ち良さそうに動いて
活動しているところを…

元気になりそうですよね♪

元気なイラスト
 

身体の血管のなかでバラバラで自由に動きたいのに
お互い離れられずにくっついたままで
細い隙間に入っていけないとどうなるか…

健康を維持するためには
今の自分の血液の状態を知っておくことで、

どんなことを改善したほうがいいのか?

食べ物のバランスは?
食べる時間は?
睡眠は?
ストレスはどれくらい身体に影響してるの?
運動は?
タバコは?
お酒は?
油っこいものが好き、
甘いものが止められないけど、身体はなんていってる?
今の持病の薬は?
抗がん剤はどれくらい身体にダメージを与えてるの?

などなど、

細胞のなか直接見られなくても、
間に入って各細胞や組織を栄養してくれている
血液の状態をみることで、
けっこう色んなことが見えてきます。

そんなんこわいわ~っ!
っていう人もいてます。

見てみたいっていう方ももちろんいてます。

こわいと思う方の気持ちもわかります。
私もそっちでしたから。

でも、「今」の状態を知れば、
これから先の未来を作るのが「今」の積み重ねなんだから、
知らない方がこわくないですか?

今見えてる形は過去のあなたが作ってきたもの。

だとしたら、
明るい明日のために、今をより良いものに変えていけるとしたら、
こんなに心強いことはありません。

今度は実際に血液を顕微鏡でみたときに
どんなことが読み取れるのか???
私の赤裸々な写真とともに解説してみましょうか(笑)

恥ずかしいので続きはまた今度♪

→つづきを書きました。
よろしければこちらから続きをご覧ください。
  ↓   ↓   ↓

血液ドック・赤血球の話その②